約 1,127,077 件
https://w.atwiki.jp/yokohama_rg/pages/22.html
日時 2012年6月8日(金) 場所 横浜駅近郊のとある居酒屋 参加人数 8人 課題書 「卵をめぐる祖父の戦争」デイヴィッド・ベニオフ/田口俊樹訳 ハヤカワポケットミステリ、ハヤカワ文庫NV レポート +クリックで表示 読書会参加者のレポートを紹介します。未読の方はご注意ください。 ・tkdさんのレポート +クリックで表示 雌伏のヨコハマ読書会、スピンオフ第二回のテーマは、デイヴィット・ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』です。 前回、『アイアン・ハウス』は、率直に言って参加者には不評でした(いずれ喧喧轟轟で侃侃諤諤な感じのレポートをどなたかがupなさることでしょう。ファンの方すみません)。 今回は、単純に面白いものがいいよね? ということで、既読の方の強いすすめもあり比較的すんなりと、この作品に決まりました。 当日は、サッカーの国際試合が催されていたようす。 周辺で若人どもがうぉううぉうとおめき声をあげる中(いわゆるパブリック・ヴューイングってやつですか)、われわれの会場は幸いにもTVを具備していないお店だったため、逆にいつもより静かで落ち着いていました。 毎回参加される方ばかりではないことや、顔と名前が一致しないことなどをふまえて、それぞれのハンドルネームを記した名札を作って下さるDさん。 今回は、わたくしがその名札を入れるケースを作ってみました。 趣味で紙細工をたしなんでおりまして、洒落た感じに呼びならわすと「カルトナージュ」とかいうらしいんですけど、まあ紙細工です。あ、すみません完全な余談ですねこれは……。 さて、名札を胸に留めつけて、いよいよ議論に入ります。 今回は、そのような作品を選んだだけあって、おおむね高評価。私自身、ベニオフ作品は『25時』も『99999〈ナインズ〉』も既読でちょっとファンだったので、ほっとしました。 以下、感想です。未読の方は目をそらしましょう。 ――おもしろかった。 ――男の子たちの友情、さわやか。 ――コーリャもいいんだけど、主人公のレフもずっとぐじぐじしていていいところがなかったのに(中二病感が半端ない)、ラストのチェスのシーンで一気に挽回! レフの成長物語としても読めるし、高校生くらいの子に読んでもらいたい。 ――それにしても途中で死亡フラグが立っちゃって、読み進めるのがこわかった……。ただ、破局は予想した箇所よりも後にやってきて、しかもそれが、あまりにも虚しい死だった、無駄な死だったので、そのへんに戦争の不条理を感じた。 ――回想の中ではレフは少年だけど、一人称はあくまでおじいちゃんとしての「わし」になっている。このあたり、訳者はなにを意図していたんだろうか。 一人称の区別がない英語のままだったら、読者はこれがおじいちゃんの昔語りだということをすっかり忘れ「レフの物語」に夢中になって、だからこそラストのひとことがもっと効果的になり、より一層メタフィクショナルな味わいが楽しめたのじゃないかなあ。 (※これについてはのちに訳者の田口さんから回答をいただいき、熟慮の末の一人称であったことがわかり納得する) ――第二次世界大戦というともっぱら「イギリスがボンボン空襲を受けながらがんばった!」という印象で、ロシヤは戦争末期になってようやく宣戦布告とかしてオイシイところをさらっていったものと思っていたので、 レニングラードがこんな悲惨なことになっていたとは……。図書館キャンディってなんだ! ――でも、ふつうはロシアとかナチスとかいうとどうしても陰惨になりがちで読みづらく、抵抗感が拭えないんだけど、これは案外すんなり読むことができた。やはり、さわやかだからか。 ――しかし、当時のロシアにおけるユダヤ人の立場というのがどれほど危険なものだったのかが分からない。ユダヤ系ロシア人の少年にしては行動があまりにも果断すぎはしないだろうか。 これを勇気だけで動機付けてしまっていいものか。当時、レニングラードのいち少年が、果たしてレフのような思考回路をもつことができたのか? すなわち、これはやはり、「いちアメリカ少年が当時のレニングラードにいたとしたなら」ということになってしまってはいないか(まあそれはそれでいいんだけども……)? ――ベニオフは、裕福なユダヤ人の家庭に生れていて、若くして自身も文筆で名をあげ映画界でも活躍している、成功したアメリカ人のはず。 だけど、彼の作品はいつでも、負け犬の視点から書かれていると思う。ふしぎだけれど、そういうところに共感します。 等々、思い出せる限りではこのようなことが話題にのぼりました。 けっきょく、エンターテインメントと歴史と感動が絶妙なバランスだぜ! ということでわれわれの意見は一致しました、めでたしめでたし。 でも「ミステリ」ではなかったよね! 因みに、この日は次回の形式や作品選びが難航しました。 ――「読書地図」づくりをしたいけど、居酒屋さんだとお料理がどんどん運ばれて、用紙を広げるスペースがない。 ――ピクニック的に屋外ってどうなんだろう? 夏だぜ、暑いぜ? 秋はどうだ? ――ここまですべてハヤカワ&ポケミスだから、たまには創元なんかどうでしょう? ――ここまですべて比較的新しいものばかりだったから、たまには古典なんかどうでしょう? ――いやでも新作がいいんでないか。 ――うーんうーん。 ――うーんうーん。 などと言っているうちに時はたち、皆の心は決まらぬまま解散。 その後どうなったかについては#3『湿地』のカエルさんレポートに詳しうございますので、どうぞそちらを。 ・カエルさんのレポート ・岡本のレポート +クリックで表示 さっそく2回目の開催が決まったスピンオフ読書会。 課題書は前回の読書会で話し合いの末に決まった、デイヴィッド・ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』です。 気になるあらすじはこんな感じ(Amazon.co.jpより)。 「ナイフの使い手だった私の祖父は18歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」 作家のデイヴィッドは、祖父レフの戦時中の体験を取材していた。 ナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた17歳のレフは、軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された。 饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索を始めることになるが、飢餓のさなか、一体どこに卵が? 逆境に抗って逞しく生きる若者達の友情と冒険を描く、傑作長篇。 第二次世界大戦中の独ソ戦における「レニングラード包囲戦」を舞台にした青春冒険小説です。 当日は8人が参加しました。 この日はちょうど国際サッカーの日本×ヨルダン戦が行われていて、会場となるお店の前のスポーツバーには日本代表サポーターがいっぱい。 お酒が入っている若者だらけで、相当盛り上がっていました。 そんな国際戦を尻目に、我々はドイツ×ソ連戦について熱く語り合うというわけです。 まずはレジュメと、Dさんが作成してくれた名札を配布(Dさんは名札に加えて、ご自身の評価付き読書記録表も配ってくれました)。 さらに今回は、Tさんが作った人数分の素敵な紙製名札ケース(のちに横浜読書会名物となる)まであります。 というわけで、各自名札入れを取り付けて読書会スタートです(こうしている間にも、外からは時折り「ウォォォォォォーッ」という歓声が聞こえてきます)。 みなさんの感想を順に伺っていくと、ほとんどの方が「面白かった」という評価だったのが印象的でした。 ●レフとコーリャ 最初の話題は、登場人物について。 過酷な旅を続けながら成長していく主人公のレフについては、 ――頼りないけど、とっても純粋。 ――コーリャとの男同士の友情が素敵。 ――終盤のチェスシーンでの活躍を見て「長い旅で大人になったんだな、レフ……」と感慨深くなった。 そして中には「自分とレフを重ねながら読んでしまった」という幸せ者まで。 強烈な個性を放つお調子者のコーリャについては、 ――戦時中の話のはずなのに、彼のおかげで爽やかな物語になっている。 ――トラブルメーカーなんだけど憎めない。 ――コーリャの最期があんまりだ。ひどすぎる……。 といった感想が出ました。どちらかといえば、コーリャの話で盛り上がったかな? ●レニングラード攻防戦 次なる話題は、レニングラード攻防戦やその時代背景について(詳しくはこちら――Wikipedia「レニングラード包囲戦」をご参照ください)。 この戦いはドイツ軍がおよそ900日(!)にわたってソ連の都市・レニングラードを包囲したというもの。 結果的にレニングラードは陥落することなく耐えしのぎ、ドイツ軍は撤退を余儀なくされるのですが、驚くのはその間のレニングラードの惨状です。 もちろんドイツ軍に包囲されている間は物資の供給がストップしているわけで、少ない食料を市全体で分け合いながらレニングラード市民は抵抗を続けます。 しかしやがて食料が底をつき、とてもここには書けないような残虐な行為が横行したといわれています。 しかも季節は冬。ロシアの冬。レフとコーリャはそんな地獄のような飢えと貧困の中を旅していくわけです。 これについては、 ――この作品を読んで、レニングラード包囲戦について知ることができた。 ――2人の楽しげな旅の途中でふと顔を覗かせる戦争の恐ろしさ、やりきれなさが上手く描かれていた。 という意見がありました。 その他にも「なぜ『わし』という一人称が使われたのか?」(これは訳者の田口俊樹さんから「グッド・クエスチョン!」をいただきました) といった翻訳に関することやタイトルについて、歴史を扱った小説の話になりました。 『卵』の話題がひとしきり落ち着いたところで早くも次回の課題書の話になったのですが、これが案の定決まらない。 みなさんの意見を聞くとやはり「古典の名作でやりたい派」と「刊行ホヤホヤの話題作でやりたい派」に分かれます。 結局ゴールが見つからないまま終了時間を迎え、次の課題書については保留。 ともあれ、今回も盛況のうちに閉会することができました。 後日、課題書を翻訳された田口俊樹さんに、読書会メンバーからの質問に回答していただきました。 その内容はページ下段「田口俊樹さんへのQ A」に掲載しています。 田口さん、お忙しい中引き受けてくださってありがとうございました。 しかし結局「図書館キャンディー」の謎は残されたままなのでした。 話題 読書会で上がった本の紹介。 +クリックで表示 『25時』デイヴィッド・ベニオフ/田口俊樹訳 新潮文庫 『リヴァトン館』ケイト・モートン/栗原百代訳 武田ランダムハウスジャパン(上下巻) 『ねじれた文字、ねじれた路』トム・フランクリン/伏見威蕃訳 ハヤカワポケミス 『時の地図』フェリクス・J・パルマ/宮崎真紀訳 ハヤカワ文庫NV(上下巻) 『シンドロームE』フランク・ティリエ/平岡敦訳 ハヤカワ文庫(上下巻) 『燃えよ剣』司馬遼太郎 新潮文庫(上下巻) 田口俊樹さんへのQ A 読書会の開催にあたり、訳者の田口俊樹さんに質問を受け付けていただきました。 以下、そのお返事です。 未読の方はご注意ください。 田口さん、ありがとうございました。 +クリックで表示 ▼邦題について (1)原題は"City of Thieves"ですが、『卵をめぐる祖父の戦争』というすてきに購読心を刺激する邦題はどこから浮かんだのでしょうか? これに決まった理由はありますか? ――これは担当編集者の山口さんの手柄ですね。私もうまいと思いました。 まあ、誰もが気づくと思うけど、村上春樹の出世作のパクリですが。 (2)他に候補になった題はありましたか? ――いや、記憶にないですね。うまい題が決まるときって、わりとそういうことが多いような気がします。スパッと決まっちゃうの。 相談も受けなかったような気がするんで、山口さん、思いついてこれはいけるって思ったんでしょうね。 ▼登場人物などについて (3)「どろぼうたち」というのは、誰のことと思われますか? ――そう、誰なんでしょうね? 私も訳してるときにちょっと考えたけど、はっきりしなかったです。 なんか昔の社会派のイタリア映画のタイトルにあってもよさそうだけどね。 まあ、ごく自然な解釈としては、ああいった飢餓状況に陥れば、誰もが「どろぼう」にならざるをえないってことでしょうかね。 (4)実際、コーリャはいったい何者だったのでしょうか? ――え? あのまんまじゃないの? それとも、コーリャというキャラクターが象徴するもの? すみません、あんまりそういう読み方はしなかったです。 (5)主人公の一人称が「わし」でしたが、あえてこの一人称にしたのには理由があるのでしょうか? ――グッド・クエスチョン! いやあ、最初は迷ったんですよ、実は。年齢的には地の文も「ぼく」でいいかなと思いつつ、最初は無難な「私」で訳したんです。 実を言うと、これは最初の部分だけ、翻訳の専門学校でテキストに使って(下訳をつくってもらうクラスです)、 生徒には「私」で訳すようにって注文をさきに出したんだけど、一個所、どうしても「お祖父さん」が台詞の中で一人称を使わなければならないところがあり、 そこが決め手で、途中から「わし」でやってくれ、と生徒に指示し直しました。 でも、回想シーンになって訳すうち、どうしても「わしら」という複数の一人称を使いたくなって――「わしらはなんとかだったんだ」みたいな――これはもう「わし」で行くしかないって感じで決めました。 そう、「わし」をつかいたかったわけではなく、「わしら」をつかいたかったんです。 ただ、回想シーンでは、お祖父さんの台詞は、当時17歳なんで、「ぼく」をつかわざるをえず、そのあたり、山口さんからの指摘で、「ぼく」と「わし」があんまり接近しないようにしたりもしました。 結果的に、私自身はこの「わし」がけっこう気に入ってるんですが、違和感を感じられました? そんな感想を寄せてきた読者もいないわけではなかったです。 (6)作中に「図書館キャンディー」なるものが登場しますが、田口さんはどのようなものかご存知でしょうか? 実物をご覧になったことはありますか? ――いや、知りません。ここだけの話、私、そういうところ、あんまり凝らない翻訳者です。 想像してだいたいわかれば、ま、OKって性質でして。 ▼作品刊行の経緯、刊行後の反響について (7)前二作は新潮社からだったのに、この作品はハヤカワ、しかもポケミスからの出版となった経緯について、差支えなければお聞かせください。(無粋な質問ですみません) ――端的に言って、第二作「99999」が売れなかったからです。 新潮の担当編集者も頑張ってくれたんだけど、新潮文庫はほかの社より初版部数が多いので、そのぶんハードルが高いわけです。 結果的には無理してでも取っておけばよかったと新潮さんは思ってるかもしれませんね。 正直、私も「99999」が案外だったんで、あまり期待はしてなかったんです。 (8)今作は、状況は『25時』よりずっと過酷であるにもかかわらず登場人物が(というかコーリャが)おちゃらけていて明るく、これほどの死と悲惨とに囲まれながらおどろくほど生き生きと描かれて、読みやすさは『25時』以上だったと思います。 実際のところ、『卵を――』のほうが反響は大きかったのでしょうか。 ――そうですね、日本の翻訳ミステリー・シーンでは、このミスとか文春とかいい順位にはいったしね。 ▼参加者からのメッセージ 『25時』『99999』と映画『ステイ』も気に入っていたので、今作も期待を込めて読みました。 その期待は報われたうえ、今回こうして田口さんに質問を送らせていただけるとは、光栄のいたりです。 ――いえいえ、こちらこそ読書会の課題図書に拙訳を選んでくださり、光栄に思います。 『25時』のあとがきで田口さんが作品を「微温的」と評してらしたのが印象に残っていて、 この『卵を――』もまた、戦時中なのに、戦争と全然関係ない「任務」のために奔走することになるあたり、どこかなまぬるく…… しかしそうした滑稽さ、理不尽、馬鹿馬鹿しいことのつみ重ねこそが戦争なんだろうか、あの愛すべきコーリャの死にざまときては。 全くの無駄、全くの無意味、必然性のなさ。それこそが戦争なのだろうか。 などと、おそらく偉大な英雄を描いた作品からは得られないであろうようなものを、ベニオフは与えてくれるよなあ。と、思いました。 ――そうですよね。この人の人物造型って、基本的に等身大ですよね。 そういうキャラばかりだとどうしても奇想天外なストーリーにはならないけど、それでもひとりひとりが魅力的に描かれてる。 この「卵」は特にそうですよね。でもって、筆致が温かいよね。それがベニオフさんにいいところではないでしょうか。 ベニオフが映画の人になってしまわないで、これからも小説を書いてくれるように願っております。 そしてそれらも田口さんが翻訳して下さるものと、期待しております。 ――嬉しいおことば、ありがとうございます。 ――みなさんへ よく読み込んでくださってありがとうございました。答えられない質問もあってすみません。 でも、こうしたみなさん読者の方々の反響が翻訳者にとってはなによりの励みになります。 今後とも翻訳ミステリーをよろしくお願いします。あ、翻訳者もね。 ではでは。 田口俊樹 →スピンオフ読書会#3「湿地」 ←スピンオフ読書会#1「アイアン・ハウス」
https://w.atwiki.jp/novicefromthefareast/
氷と炎の歌 原文と翻訳の比較 ※広告はサイトの仕様です。アフィリエイトは使用していません。 このページは氷と炎の歌の翻訳で、個人的に疑問に思った部分を書き出すためのものです。 最初は2chの【岡部】氷と炎の歌翻訳問題専用スレ4【酒井】に気付いた箇所を書いていたのですが、思ったよりも量が多いので、wikiという形でまとめることにしました。 自分は翻訳に関してはただの素人なので、解釈の間違いがあるかもしれませんし、自分なりに訳した部分もありますが、原文の内容が分かればいいという程度の翻訳です。 用語は酒井版で統一します。岡部版の用語を混ぜると、ドラマから入ったり、改訂版で初めて読んだ人が混乱するからです。 翻訳で傍点を使って強調している部分は太字で、ルビをふってある部分は(カッコ)に入れて代用しています。 原書の一部から四部をまとめたkindle版はページ表記がないので、下記のようにLocation表記で代用します。 例:Chapter 48 Daenerys IV(Location 28797-29021) Location 28977 当サイトは、著作物の比較と研究を目的としているため、内容には著作物からの引用と原書の仮の訳を含みます。正当な引用における慣行に則り、著作物の引用元などは明記してあります。小説氷と炎の歌からの引用文と仮の訳のすべての著作権は原作者のジョージ・R・R・マーティン氏に、同翻訳からの引用文の著作権は岡部宏之氏、酒井昭伸氏と早川書房に帰属します。 引用元は以下のとおりです。 原書 George R. R. Martin著 A Game of Thrones 4-Book Bundle A Song of Ice and Fire Series A Game of Thrones, A Clash of Kings, A Storm of Swords, and A Feast for Crows(kindle版) Bantam 出版 A Dance With Dragons(kindle版) Harper Voyager 出版 日本語版 ジョージ・R・R・マーティン 著 1-3部 岡部宏之 訳 4-5部 酒井昭伸 訳 氷と炎の歌 七王国の玉座 改訂新版 文庫 初版 王狼たちの戦旗 改訂新板 文庫 初版 剣嵐の大地 文庫 初版 乱鴉の饗宴 文庫 初版 竜との舞踏 単行本 初版 早川書房 出版 文責:NovicefromFE @NovicefromtheFE
https://w.atwiki.jp/c21coterie/pages/110.html
検索用TAGに特化した辞書を用意する意味。 大手サイトのサービスを海外の人が使おうと思っても言語の壁は意外と厚い。 人に頼むなら翻訳予算や翻訳時の信頼性、自分でするなら外国語の習得、分かりづらく信頼性に劣る自動翻訳、文化の差、サイト側なら外国語化する時の予算やリスク、コストなどである。 だが幾つかの障壁なら低予算で解消することが出来る。 狙い目はテキストや文章に依存しないPixiv等の非言語的サイトにおける検索用Tagの自動翻訳である。 これらのサイトでは登録タグが自動翻訳されるだけで海外の人にとって使いやすい物となる。 Tagの自動翻訳を導入する意味 タグは短文が多いために、長文を想定した汎用的な自動翻訳ではうまくいかない。 Webは細かいサブカルに別れ、サブカルごとに独特の定形文が多いために、それぞれに特化した辞書が必要となる。 タグ検索は多数のWebサービスで使われているために広範かつ汎用的に需要は存在する。 海外の人間を呼び込めるのでビジネスチャンスや広告収入が増加する。 副次的な効果も期待できる。例えばPixivなら日本の質の高い絵師と海外の仕事が結びつくなどということもありうる、海外では大手サイトですら下手な絵師を使っていることが多くビジネスチャンスは十分にある。 タグ特化は用意する辞書が小さくて済むので低コスト。 多用されているタグから翻訳していけば良いので辞書つくりの優先順位が立てやすい。 Wikiなどユーザーの協力を経ての辞書作りがあるように、自動翻訳の辞書つくりにユーザーの協力を得ることで更新作業が楽になる。もちろんそのようなシステムにおいてはユーザーとサービス提供者が互恵関係となるようなシステムと文化を作るべき。 もちろんいいことばかりでもない。 問題点 外国語でやり取りをするのが苦痛になるユーザーへの対処。 サーバーの負荷や各種コストの増加リスク 海外から掲示板嵐に類する人間が来る可能性が増える アクセスが増加しても収入に結びつかないケースはよくある 海外相手の広告戦略など手間が増える 署名 ハンドルネーム sina 本名 堀江 伸一 住所 兵庫県加古川市加古川町南備後79-16
https://w.atwiki.jp/royal-guard/pages/97.html
Moths L Moths Al Ten Ren 深卯 Wichita / printed cotton When I warp ハーメット Lee of a fisherman A coach にぃの A lawn is free Heat reckless driving Softly Eno ドゥーエ Lah ビ・アン・ローズ Nogizaka Haruka ゲイナー・サンガ yung It is word of mouth Iggy 渕 Chief ウヅキ I read, and it is ∞ 爆 どらすてぃん ポミィ The cow which is full of mistaken bombing エレヌ 菓凛 Vague fire Bell / Akemi Mi rear 639 シズラー silver クァドラン・ロー Professor ぽみぃ バゼット Vice ton well Day summer えぁー A bizarre fox Leavitt ツヴァイグ ΦΙΛΗΒΟΣ ↓ 蛾L 蛾アル 10人の任 深卯 ウィチタは/綿を印刷する 私がゆがむとき、 ハーメット 漁師のリー コーチ にぃの 芝生は無料です 熱無謀運転 ソフトに イーノドゥーエ ラビアンローズ 乃木坂ハルカ ゲイナーサンガ yung 口頭である イギー 渕 ウヅキチーフ 私は読みました、そして、それは∞です 爆 どらすてぃん ポミィ 誤った爆破でいっぱいである牛 エレヌ 菓凛 漠然とした火 ベル/アケミ ミ後部639 シズラー銀 クァドランロー ぽみぃ教授 バゼット よい副トン 日夏 えぁー 奇怪なキツネ レビット ツヴァイグ ΦΙΛΗΒΟΣ
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/107.html
2011年1月28日 東アジアのSF小説の日本での紹介の歴史を少し調べてみると、中国語SFの紹介が今から30年前、1980年頃から『S-Fマガジン』誌上などで行われていたのに対して、韓国SFの日本での紹介というのはほとんど行われてこなかったようである。北原尚彦「日本語で読める韓国SF」(『ミステリマガジン』2000年10月号)では、韓国の小説が3作品紹介されているが、改変歴史SFが1作と、近未来軍事シュミレーションSFが2作であり、必ずしもSF的なSFではない(ほかに、SFからはやや外れるとの注釈つきで、『朝鮮幻想小説傑作集』(白水社Uブックス)が紹介されている)。 ネット上でも韓国SFについて述べている日本語のページは少ないが、「韓国SF」などの検索ワードで検索すると、まず以下の2つのページに行き当たる。この2つが、ネット上で日本語で調べられる範囲においては、韓国SFについての最も基本的な文献ということになるだろう。 知られざる韓国SFの世界 (SF評論家 風野春樹氏のサイト「サイコドクターあばれ旅」に掲載。2001年7月28日掲載、最終更新日2001年8月1日) 韓国SF界の歴史と現状(禹 夏栄(ウ・ハヨン)) (SF作家 石原藤夫氏のサイト「オロモルフのホームページ」に掲載。『ハードSF研究所』公報 VOL.97、2004年12月) どちらも韓国SFの歴史や当時の現状が丁寧にまとめられており、当時あまり知られていなかった韓国SF史を日本語で紹介する先駆的な試みである。(ただし、公募SF短編・中編賞の「科学技術創作文芸」で1970年代後半生まれの若手作家の発掘が進んだり、韓国オリジナル作品の短編SFアンソロジーが定期的に刊行されるようになったり、日本SFの韓国での紹介が進んだりするのは、この2つの文献が書かれたあとのことである) このページでは、ミステリ読者の観点でこれらの2つの文献を読みつつ、リンク切れの箇所や情報が古くなってしまった箇所の補足などをしていきたい。 なお、上記の2つのページはSFの専門家の方々の手によるものだが、私は必ずしもSFには詳しくないのでご了承ください……。 Index 「知られざる韓国SFの世界」に関するメモ 「韓国SF界の歴史と現状(禹 夏栄)」に関するメモ「2.1950年以前」 「4.1960年代」 「5.1970年代」 「6.1980年代」 「8.1990年代以後」 「11. SF専門ムック誌『Happy SF』の巻頭言」 その後の日本での「韓国SF」紹介 「知られざる韓国SFの世界」に関するメモ 知られざる韓国SFの世界 (SF評論家 風野春樹氏のサイト「サイコドクターあばれ旅」に掲載。2001年7月28日掲載、最終更新日2001年8月1日)読冊日記2001年7月下旬 (上記記事掲載の経緯) - なお、7月23日の日記から数日の間出てくる韓国のSFマニア「ハンドングジン氏」とは、後に『京城探偵録』で推理作家としてデビューするハン・ドンジン氏である。 韓国のジャンル小説専門サイトemazine.com【注:リンク切れ】というところに、韓国のSF出版史やファンダム史をまとめたページがいくつかあったので、そこの記述を参考に、日本ではほとんど知られていない韓国SF史をまとめてみたい。 風野氏が「知られざる韓国SFの世界」の記事を書くにあたって参考にしたサイト「イマジン」は、1990年代後半からSF叢書「グリフォンブックス」を刊行していた時空社のジャンル文学Webマガジン。すべての記事を引き継いだまま「ドラゴンブックス」、「ディゲン」と名前が変遷し、2003年冬に幕を閉じたとのこと(こちらの掲示板の書き込みより)。 さて、何の気なしに調べていて驚いた。「イマジン」の後継サイト「ディゲン」を運営していたのは、なんとこのサイトからもリンクを貼っている韓国最大のミステリ情報サイト「HOWMYSTERY」の運営者decca(윤영천、ユン・ヨンチョン)氏だという。まさか、こんなところでミステリ関連情報に出くわすとは……。decca氏の個人ブログはこちら。 なお、当時の「イマジン」はInternet Archiveのこちらで見られる。 だから、韓国では大部分のSFファンが、SFを買うときにはオンライン書店を利用しているそうである(参考・韓国のオンライン書店のSFの棚(日本語訳)【注:リンク切れ】)。 リンク切れ。ネット書店アラジンのSF小説一覧のページ。新しいものから順に並んでいる。現在の正しいリンクはこちら。(アドレスの「aladdin」が「aladin」に変わっただけ)。ちなみに、アラジンではSF小説は、「国内図書>文学>本格ジャンル小説>SF小説」と分類されており、「本格ジャンル小説」には他に、ロマンス小説、武侠小説、ミステリ小説、ファンタジー小説、ホラー小説が含まれている。アラジンのページで6つのジャンルのうちSFが一番上に配列されているのは特に意味はなく、単に韓国語の辞書順になっているというだけのことである。「ライトノベル」は「本格ジャンル小説」には含まれず、「文学」カテゴリの下に直接位置づけられている。 韓国SF出版の最初の全盛期は、1970年代中盤である。ただし、このとき出版されたのは児童向けSF。当時の推理小説ブームに便乗して、「東西推理文庫」と「アイデア会館」というふたつの児童向け文庫が次々にSFを出版。現在、20代中盤から30代くらいまでのSFファンの多くは、幼いころにこの2つのシリーズの洗礼を受けているそうだ。 ちなみに、アイデア会館のSF出版リストはここ(書影つき)【注:リンク切れ】。ラインナップを見て驚いたのだけれど、『27世紀の発明王』『合成脳の反乱』『超人部隊』『ロボット・スパイ戦争』などなど、どこかで見たようなタイトルばかり。こりゃ、タイトルのつけ方といいセレクションといい、日本のジュヴナイルSF叢書そっくりではないか。調べてみると、どうやら、前半は岩崎書店の「エスエフ世界の名作」、後半はあかね書房「少年少女世界SF文学全集」と岩崎書店「エスエフ少年文庫」を使っているようだ。たぶん訳も日本語からの重訳なんじゃないかなあ("The Cybernetic Brains"を、日本と韓国でまったく独立に『合成脳の反乱』と訳すなんて考えられない)。 アイディア会館(아이디어회관)の出版リストはリンク切れ。おそらくアイディア会館全巻電子化プロジェクトの「チクチプロジェクト」(직지 프로젝트)公式サイトにリンクを貼ったもの。現在の書影付きリストのページはこちら(中身も読める)。なお「チクチプロジェクト」の「チクチ」は漢字で書くと「直指」で、世界最古の金属活字本「直指心体要節」(ちょくし しんたい ようせつ)のこと。 アイディア会館については分からないが、「東西推理文庫」は日本語からの重訳である(鄭泰原(チョン・テウォン)「韓国ミステリ事情」(早川書房『ミステリマガジン』2000年10月号)参照)。 SFが沈滞する間にブームになったのは、というと、これが実はファンタジー。1998年には韓国産ファンタジー『ドラゴンラザ』が爆発的に売れたことにより出版界にはファンタジー・ブームが巻き起こる。この『ドラゴンラザ』、17歳の少年を主人公にした異世界ファンタジーで全12巻、のちにアニメ化、ゲーム化もされたとか。 この記事が執筆された4年後に日本でも翻訳刊行されたイ・ヨンド『ドラゴンラージャ』のことである。原書はこちら。この作品は、台湾版、中国版も刊行されている。英語版は未刊行。昨年(2010年)末からは、『ドラゴンラージャ』の続編『フューチャーウォーカー』も日本語訳の刊行が進んでいる。 SFが少しずつ息を吹き返してきたのは1999年。100億ウォンの巨費を投じた怪獣映画『ヨンガリ』が話題になり、一般人の関心がSF映画を通してSFへと集まったのである。「ファンタジーの次はSFだ!」のかけ声が高まったが、公開された『ヨンガリ』は大宣伝にもかかわらずトホホな作品だったこともあり、結局SFブームは火がつく前に終わってしまった。 この記事が執筆された1年後に、日本では「怪獣大決戦ヤンガリー」というタイトルでDVDが発売されている。 そして、1999年から2000年にかけて、かつてSFファンに夢を与えてくれた1970年代の「アイデア会館」のSF50数冊を電子化するプロジェクトが行われた。このプロジェクトには80人余りのSFファンが参加、完成した1000枚のCDをSFファンに無料で配ったという(www.sfjikji.org【注:リンク切れ】)。 現在の正しいリンクはこちら。 そしてついに、2001年7月28日から29日にかけて、第1回韓国SF大会【注:リンク切れ】が開かれ、300人のSFファンがソウルに集まった。 サイトはなくなっている。当時の「韓国SF大会」のページはInternet Archiveのこちらで見られる。その後、韓国SF大会の類が開かれているのかどうかは未調査。 ただし、現在のところ、翻訳SF専門の叢書は「グリフォン・ブックス」【注:リンク切れ】ひとつだけだし、既刊もたった17冊にすぎない。 現在の正しいリンク(ネット書店アラジンのグリフォンブックス一覧)はこちら。「グリフォンブックス - 韓国語版Wikipedia」によると、グリフォンブックスは第1期が全18巻で完結したのち、2005年ごろまで第2期(とファンが呼んでいる)が刊行されていたようである。第2期は、第1期作品の一部の再刊と、新作を含む。 日本SFはどうかというと、これもあまり訳されていないよう。日本アニメやマンガが大量に輸入されているわりには、翻訳された日本のSFは田中芳樹『銀河英雄伝説』、大江健三郎『治療塔』、筒井康隆『島をのんだイルカ』(←なんだこれ)くらいのものだ。SFに限定しなければ小野不由美『魔性の子』『屍鬼』、宮部みゆき『火車』、島田荘司『占星術殺人事件』、京極夏彦『百鬼夜行 陰』(これだけ翻訳して意味がわかるんだろうか)、貴志祐介『黒い家』、田口ランディ『コンセント』など多数の小説が訳されているのだけど。あ、そうそう山之口洋『オルガニスト』も翻訳されてました(なぜか分類はミステリ)。 ネット書店アラジン内の著者ページに新たにリンクを貼った。リンク先は韓国語の書籍だけでなく、日本語の書籍(原書)や英訳本も一緒に表示されるので、韓国で刊行されたもののみを一覧するには、「全体作品、国内図書、外国図書」(전체작품 국내도서 외국도서)と並んでいるうちの真ん中の「国内図書」(국내도서)をクリックしてください(直接そこにリンクを貼る方法が分からなかったので……)。 もともとリンクが貼られていた筒井康隆『島をのんだイルカ』は『心狸学・社怪学』の翻訳で、現在のリンクはこちら。山之口洋『オルガニスト』の現在のリンクはこちら。『心狸学・社怪学』は、1997年と2004年には『人間動物園』というタイトルでも翻訳刊行されている。 島田荘司については、以前に韓国での刊行リストを作ったので興味がある方はこちらを参照してください。 京極夏彦はこの記事に書かれているように、なぜか最初に『百鬼夜行 陰』が翻訳され2000年9月に刊行(現在品切れ)、その後2004年3月になってやっとシリーズ1作目の『姑獲鳥の夏』が翻訳され、2010年までにシリーズ4作目『鉄鼠の檻』まで刊行されている。 韓国での日本SFの刊行については詳しく調べていないが、最近では例えば、冲方丁『マルドゥック・スクランブル』(2007年3月~5月、全3巻)、神林長平『戦闘妖精・雪風』(2007年12月~2008年5月、3巻まで刊行)、伊藤計劃『虐殺器官』(2010年2月)、山本弘『シュレディンガーのチョコパフェ』(2010年2月)、飛浩隆『グラン・ヴァカンス』(2010年4月)、『ラギッド・ガール』(2010年7月)、小川一水『復活の地』(2010年5月~、最終巻(3巻)は未刊行)などが刊行されている。韓国版『戦闘妖精・雪風』は、1巻が『戦闘妖精・雪風 改 』の翻訳、2巻と3巻が『グッドラック - 戦闘妖精・雪風』の翻訳のようである。 『マルドゥック・スクランブル』と『戦闘妖精・雪風』は韓国のライトノベルレーベル「NTノベル」で刊行されている。上に挙げた他の作品は、「NTノベル」と装丁などが差別化された(そして値段も高くなった)「NT Library」で刊行されている。 「韓国SF界の歴史と現状(禹 夏栄)」に関するメモ 韓国SF界の歴史と現状(禹 夏栄(ウ・ハヨン))SF作家 石原藤夫氏のサイト「オロモルフのホームページ」に掲載。『ハードSF研究所』公報 VOL.97、2004年12月 「2.1950年以前」 ◎韓国にSFが最初に紹介されたのは、李海朝によるヴェルヌSFの翻案『鉄の世界』だと考えられる(*1)。 李海朝(1869~1927)は新小説の開拓者で、帝国新聞と毎日新報に30篇あまりの新小説を発表しているが、それらは新しい教育と開化思想を普及しようとしたものなので、『鉄の世界』の翻案もそのような意図からであろう。 その後研究が進んだのか、東亜日報2007年4月13日付の記事「SF小説は未来社会の問題を解くカギ - 韓国SF小説100年」(韓国語)によると、現在(2007年現在)では韓国での最初のSFの紹介は1908年の『鉄世界』ではなく、1907年の『海底二万里』(韓国語タイトル:해저여행기담、漢字表記:海底旅行奇譚)とされているようである(ただし、『海底旅行奇譚』は連載が中断しているとのこと)。なお、引用中では『鉄の世界』とされているが、韓国語タイトルは『철세계(鐵世界)』なので、日本語に訳すのなら『鉄の世界』とするよりそのまま『鉄世界』とした方がいいだろう。 『鉄世界』の韓国語への翻訳者・李海朝(り・かいちょう/イ・ヘジョ)については、Wikipedia韓国版に記事がある→ 李海朝 - 韓国語版Wikipedia。 なお、李海朝は、1908年末から1909年初めにかけて、朝鮮最初の探偵小説『双玉笛』(サンオクチョク)を新聞連載している。 韓国の『鉄世界』は、現在Wikisourceで全文公開されている→ 철세계(鐵世界) 。(古文なので、機械翻訳では太刀打ちできない) こちらで韓国の『鉄世界』の現物の写真が見られる→ 韓国国立中央図書館『鉄世界』。 また、引用文中にある韓国の「新小説」についてはこちら→ 新小説 (朝鮮) - Wikipedia。 [オロモルフによる注(*1): 『鉄の世界』だけでは原作を完全に特定する事はできませんが、おそらく“Les 500 Millions de la Begum”(明治12年/1879年発表)でしょう。 この作品は、日本では明治20年に翻案出版され、『鉄世界』という題名で有名です。 インド王妃の遺産をついだ二人の科学者がいて、一人は科学の粋を集めた理想都市をつくり、一人は新兵器を開発し鋼鉄の都市をつくって死の商人になる――という話です。 (オロモルフもパラパラとしか読んでおりません) で、韓国の『鉄の世界』も日本の『鉄世界』も、鋼鉄の都市をつくって鉄の兵器を作った話からつけられた題名でしょう。 元の題の直訳は『ベガンの五億フラン』で、ベガンはインド王妃の名で五億フランは遺産の額です。したがって戦後の日本での題は『インド王妃の遺産』となっています。 『鉄の世界』という訳題は、原題からは生まれてこない創作訳ですから、偶然韓国が日本と同じ訳題になるとは考えにくく、明治日本の訳からの重訳である可能性が高いと思われます。 なお日本におけるSF翻訳は明治初期から数え切れないほどあります。また創作も江戸時代からかなりありましたが、明治期には破天荒なSFがたくさん書かれました。] 引用中で石原藤夫氏(オロモルフ氏)は、韓国の『鉄世界』がヴェルヌの"Les 500 Millions de la Bégum"(1879)の森田思軒による日本語翻案『鉄世界』(1887)の重訳であろうと推測しているが、上記の韓国国立中央図書館のページを見ると、この推測は半分は正しいようである。韓国国立中央図書館のページによると、確かに韓国『鉄世界』は元をたどれば"Les 500 Millions de la Bégum"(1879)だが、森田思軒による日本語版『鉄世界』からの翻訳なのか、包天笑(ほう・てんしょう/バオ・ティエンシャオ)による中国語版『鉄世界』からの翻訳なのかは分かっていないようである(きちんと研究すればすぐ分かりそうなものだが…)。 なお、日本語の『鉄世界』は"Les 500 Millions de la Bégum"(1879)の英訳本からの翻訳であり(参考:樽本照雄「包天笑翻訳原本を探求する」清末小説研究会『清末小説から』第45号(1997年4月))、中国語の『鉄世界』は日本語からの翻訳である。つまり、韓国語版『鉄世界』は以下のどちらかのルートをたどって成立したことになる。 フランス語(ヴェルヌ)→英語→日本語(森田思軒)→韓国語(李海朝) フランス語(ヴェルヌ)→英語→日本語(森田思軒)→中国語(包天笑)→韓国語(李海朝) なお、日本語の『鉄世界』は国立国会図書館 近代デジタルライブラリーで全ページの画像ファイルが公開されている。 「4.1960年代」 ◎韓国のSF史には1965年にひとつの記録がある。 『週刊韓国』で主催した第一回の推理小説公募に、ムンフンソングの『完全社会』というSFが入選したのだ。 ◎この作品は、人工冬眠に入った主人公が遠い未来に目覚めてみると、全世界が女性の共和国に変わっていたという設定のSFである。またハングル慈母(朝鮮言語)が世界の公用語になっているという面白い仮説を拡げている。 ◎このSFは、文体などはぎこちないが、韓国のSF史上で最初の本格SF長編である。 ミステリ読みからすると、1965年に韓国で推理小説の公募が行われていたというのはかなり興味深い情報である。ちなみに、韓国の社会派ミステリの大家キム・ソンジョン(金聖鍾、長編の邦訳に『最後の証人』、『ソウル 逃亡の果てに』)が朝鮮日報主催の文芸コンテストに入選してデビューしたのはその4年後の1969年のことである。 単純な間違いから指摘しておくと、「慈母」は「字母」の間違いで、「ハングル字母」つまりハングル文字のこと(日本語でも韓国語でも、「慈母」と「字母」は同じ発音)。 『完全社会』(완전사회)の作者は正しくはムン・ユンソン(문윤성、文允成)。前掲の東亜日報2007年4月13日付の記事「SF小説は未来社会の問題を解くカギ - 韓国SF小説100年」(韓国語)によるとこの作品は(引用文中とほぼ同じ説明だが)、コールドスリープで眠りについた男性主人公が、100年後の女性しかいない時代に目覚めて苦しむというストーリーで、「単性」社会の問題点を指摘するものだという。東亜日報の記事で書影も見られる。なお、『完全社会』は1985年に『여인 공화국』(女人 共和国)というタイトルで復刊されている。 ◎一方、韓国で初の科学専門記者の一人のソクァンウンは、当時刊行された『学生科学』誌に自分で書いたSFを連載した。 また彼は、何人かの若者向けの作家とともに、1960年代末に「韓国SF作家クラブ」を結成した。 「ソ・グァンウン」とするのが一般的。ハングルでの表記は「서광운」。 「5.1970年代」 ◎韓国では、1970年代の末になって、外国のジャンルSFの翻訳がされ始めた。 日本の文庫SFからの重訳などであるが、「東西推理文庫」は本格大人向けSFを多数出版した。これは韓国で初めての事であった。 この文庫を通じて、レイ・ブラッドベリやアルフレッド・ベスターやヴァン・ヴォクトなどのSF作家たちが、韓国に初めて紹介された。 「東西推理文庫」は、韓国ミステリ史について調べていると必ず出てくる叢書である。その名の通り推理小説を多く翻訳した叢書だと思っていたが、どうやらSFも訳していたようである。 「東西推理文庫」(동서추리문고)は1977年に刊行開始、全127巻(鄭泰原(チョン・テウォン)「韓国ミステリ事情」(早川書房『ミステリマガジン』2000年10月号)参照/ネット上では、全128巻でそのうち2冊が未刊行との情報も出てくるが……)。この叢書は韓国内で一大推理ブームを起こし、その後も古書店等で高値で流通し、ミステリマニアにとってはあこがれの叢書だったという。東西推理文庫は2003年に再刊されている(詳細未調査)。 「6.1980年代」 ◎しかし1980年代後半になって、韓国SFの創作で注目すべき成果が出始めた。 1987年にボックゴイルは架空歴史SF『悲鳴を探して』を発表して、文学性と商業性で成功した。 また何人かの既成文壇の作家がSFに手を染めた。 ここで言われている作品はポク・コイル(卜鉅一、복거일)の『碑銘を求めて』(비명을 찾아서)のこと。「悲鳴」と「碑銘」は日本語でも韓国語でも同音異義語なので、そのための間違いだと思われる。『碑銘を求めて』は、1987年に『京城(けいじょう)・昭和六十二年 - 碑銘を求めて』(川島伸子訳、成甲書房)というタイトルで日本でも出版されている。 ポク・コイル氏は、2004年から2006年まで3回行われた韓国の公募SF短編・中編賞「科学技術創作文芸」(→ 科学技術創作文芸 - Wikipedia)の選考委員を務め、後進のSF作家の発掘にも貢献している。 「8.1990年代以後」 ◎パソコンの普及によって、ネットを中心に本格的なSFファンクラブが出来るようになった。 △千里眼通信<素敵な新世界>(1989年) △ハイテル通信<科学小説同好会>(1992年) △ナウヌリ通信<SF2019>(1994年) これらが1990年代初期にできた。 (中略) ◎SFファンクラブの結成は何人かのSF作家を誕生させたが、市場の沈滞によってわずかに命脈を保つのみになった。 ◎唯一の収穫はDJUNAという作家を得たことであった。 「DJUNA」は「デュナ」(듀나)と読む。覆面SF作家。Wikipedia参照→ デュナ - Wikipedia。 デュナは2010年現在も活躍しており、韓国版『ファウスト』にも短編が数回掲載されている(講談社の文芸誌『ファウスト』の韓国版には、日本の作品とともに韓国オリジナルの作品が毎号数編ずつ掲載されている)。 パソコン通信の「千里眼」「ハイテル」「ナウヌリ」や「ユニテル」は、韓国のファンタジー作家やSF作家、ライトノベル作家について調べているとよく見かける単語である。 ◎これとともに、ゾングサングドンを中心に、過去の一次全盛期に発刊されたアイディア全館文庫のデジタル化作業である「Jikjiプロジェクト」がSFファンの手で進行した。 (中略) ◎一方「Jikjiプロジェクト」は、2000年5月5日に完成させる快挙をなした。 チクチプロジェクトの代表者名については、「チョン・サンドン」と表記するのが一般的。ジュヴナイルSF叢書「アイディア会館」全巻のデジタル化プロジェクトは、5月5日、子供の日に完了した。チクチプロジェクトのWikipedia記事はこちら→ チクチプロジェクト - 韓国語版Wikipedia。 「11. SF専門ムック誌『Happy SF』の巻頭言」 ◎2004年9月17日のこと。 科学小説専門ムック誌『Happy SF』が創刊されたそうです。 SF雑誌『Happy SF』は、2004年9月に創刊号、2006年11月に2号が刊行され、その後は途絶えている。SFを扱う雑誌としては、ほかに2007年4月に創刊されたジャンル小説専門月刊誌『ファンタスティーク』があったが、これも2009年に季刊化、2010年に再月刊化と紆余曲折を経たのち、2010年3月の第24号をもって休刊となった。『ファンタスティーク』は現在はWebマガジンとして継続している→ Webマガジン fantastique。 その後の日本での「韓国SF」紹介 上で解説した「知られざる韓国SFの世界」は2001年の記事、「韓国SF界の歴史と現状」は2004年の記事であり、韓国SF界の現状というにはやや古くなってしまっている。 その後に書かれたものとしては、『S-Fマガジン』2009年10月号に掲載された「大森望の新SF観光局第8回 テッド・チャン経由コリアSFレポート」があり、「韓国翻訳SF事情」として1970年代の《東西推理文庫》および《アイディア会館》から、2000年代の《Happy SF》関連叢書までが紹介されている。 韓国での翻訳状況ではなく、韓国のオリジナル作家を紹介する試みとしては、昨年(2010年)の第49回日本SF大会で「韓国SF入門」という企画があったようである。この「入門」と題された企画名に見られる通り、日本ではまだ韓国のオリジナルSFについてはほとんど知られていない。今後の紹介に期待したい。 韓国SFメモに戻る
https://w.atwiki.jp/dunpoo/pages/135.html
●アジア06Ⅱへ モンゴル連立内閣が崩壊 人民革命党出身の10閣僚辞任 [朝日] 首都で警官14人殺害 ネパール、毛派の攻撃激化 [共同] パキスタン 民家にミサイル攻撃、18人死亡 米軍? [毎日] スリランカからインドへ難民24人 LTTEの攻撃激化 [朝日] ポト派法廷設置へ準備急ぐ 国連、カンボジアに圧力 [共同] アチェ独立派が「国軍」を解散、30年の紛争終結 [読売] 東アジアサミット 米国務省幹部、成功に「米の関与必要」 [毎日] 独立派ゲリラの武装解除終了 アチェ和平、順調に進展 [朝日] ミャンマー情勢、国連安保理が初討議…米の要請で [読売] ASEAN首脳会議、スー・チー氏解放促す議長声明 [朝日] ASEAN+3、東アジア共同体の「中心」を宣言 [朝日] ASEANプラス3 中国、各国に日本批判への理解求める [毎日] ASEAN外相会議が開幕、宣言案巡り意見交換 [読売] ASEANとロシアが首脳会議を定例化へ [朝日] 東アジア共同体「プラス3」主導で ASEAN事務局長 [朝日] 東アジア共同体、議論の場はサミット?ASEAN+3? [朝日] アチェ和平協定調印式、政府とGAMが署名 [朝日] 日本除く東アジア、成長率6.8% ADB見通し [朝日] 東アジア共同体評議会、地域の統合に関し提言 [読売] 韓国とシンガポールがFTAに調印 [朝日] 社説 安全保障環境 アジアとの防衛対話広げよ [毎日] 東アジア首脳会議、豪・NZ・印の参加を正式承認 [読売] モンゴル連立内閣が崩壊 人民革命党出身の10閣僚辞任 [朝日] 2006年01月14日19時17分 ウランバートルからの情報によると、モンゴルの国民大会議(国会)は13日、連立内閣(18閣僚)を構成する人民革命党出身の閣僚10人から出ていた辞任の申し出を承認した。半数の閣僚の辞任で内閣総辞職となる憲法の規定により、人民革命党や民主党などによって04年9月に発足した連立内閣は消滅した。 今後は民主党のエルベグドルジ首相の後任選出が焦点となるが、最大政党である人民革命党党首のエンフボルト前ウランバートル市長が有力視されている。 URL http //www.asahi.com/international/update/0114/012.html 首都で警官14人殺害 ネパール、毛派の攻撃激化 [共同] 【カトマンズ14日共同】ネパールの民放テレビなどによると、同国首都カトマンズ市内で14日、反政府武装組織ネパール共産党毛沢東主義派とみられる武装グループが、首都に通じる道路の警察監視所6カ所を同時に襲撃し、少なくとも警官14人が死亡、7人が負傷した。 毛派は2日に一方的停戦を打ち切って以降、各地で政府軍や警察などへの攻撃を激化させていたが、首都での攻撃は初めて。 また政府軍当局によると、中部シャンジャ地区でも14日、政府軍部隊と毛派の間で戦闘があり、毛派の16人が死亡、政府軍兵士1人も死亡した。 URL http //flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM PG=STORY NGID=intl NWID=2006011401004100 パキスタン 民家にミサイル攻撃、18人死亡 米軍? [毎日] パキスタン北西部のアフガニスタン国境地帯、バジョール地区で13日、ミサイル攻撃によるとみられる数回の爆発で民家が破壊され、民放ジオ・テレビによると、パキスタン軍当局者は住民18人が死亡したと語った。別の軍当局者はAP通信に、アフガン側からの攻撃との見方を示した。 アフガン側で国際テロ組織アルカイダや旧政権タリバンの掃討作戦を続ける駐留米軍の攻撃の可能性があり、パキスタンでの米軍批判が強まりそうだ。駐留米軍報道官は共同通信に「その地域での作戦に関する報告は一切ない」としている。(イスラマバード共同) 毎日新聞 2006年1月13日 22時39分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060114k0000m030140000c.html スリランカからインドへ難民24人 LTTEの攻撃激化 [朝日] 2006年01月13日19時29分 インド南部タミルナド州の海岸に12日、スリランカ人のグループ24人が船で漂着した。スリランカ北東部を中心に反政府武装勢力「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」による政府軍への攻撃が激しさを増していて、「戦火に巻き込まれるのを避けるために逃げてきた」と話しているという。一行は同州のスリランカ人難民キャンプに収容された。 インドPTI通信などによると、グループは男性8人、女性7人、子供9人。スリランカ北西部のマンナルからポーク海峡を渡り、タミルナド州南部のラメスワラム島に着いた。同州には80~90年代のスリランカ内戦時代に多数の難民が逃げ込んだが、02年の停戦以降は減っていた。 スリランカでは昨年12月からLTTEによるとみられる軍を標的にした地雷や爆弾攻撃が激しさを増し、緊張が高まっている。 URL http //www.asahi.com/international/update/0113/015.html ポト派法廷設置へ準備急ぐ 国連、カンボジアに圧力 [共同] 1970年代後半のカンボジアで、強制労働などによって約200万人を死に追いやったとされるポル・ポト派幹部を裁く特別法廷。国連側が1月のプノンペン事務所開設を発表するなど、法廷設置に向けた準備がようやく本格化してきた。政治的な思惑から法廷設置に後ろ向きなカンボジアのフン・セン政権にとっては、国際社会からの圧力となりそうだ。 ▽限界 「カンボジアの人々が、正義の実現に向けた前進と考えてくれることを願う」。12月上旬、カンボジアを初めて訪れた特別法廷のミシェル・リー事務局次長は、プノンペン事務所開設を発表した際、こう語った。 カンボジア政府と国連は法廷の主導権をめぐり対立を繰り返し、設置交渉開始から7年を経た昨年10月、双方の共同運営による設置が確定した。 当初は今年半ばの設置を目指していたが、かつてポト派に一時的に加わった経歴のあるフン・セン首相らは消極的。シアヌーク前国王もかつてポト派と手を組んだ事実もあり、ポト派を裁く法廷が「行きすぎた真実追究」(カンボジア政府筋)の場になることを不安に思っているのだ。 それでも着々と準備を進める国連側に、首相の引き延ばし策も限界のようだ。「国連の現地事務所設置はカンボジアにはプレッシャー。もう設置しないわけにはいかない」とビソト特別法廷事務局長。判事の選定も進めているという。 ▽懸念 一方、法廷が開始された場合の懸念材料も尽きない。 法廷はカンボジアの法律を基本に、国際人権法や国際協定を統合して行われる。国際法になじみのないカンボジア人判事と、カンボジアの法律に疎い国際判事が判決でどう折り合いをつけるか。さらに約30年前の「罪」で書類証拠などが極めて少なく、被害者らの証言に頼らなければならないことも「裁判の公正さを欠く」との声もある。 一方、国民の思いはさまざま。テレビやラジオでは毎日、ポト派時代に行方不明となった家族の情報提供を呼び掛ける人々の声が流され、ポト派時代の悲劇はいまだ「現実」として残っている。 カンボジアで汚職摘発などの活動をしている非政府組織「社会発展センター」のチア・ワンナー所長は「ポト派法廷設置は重要だ」と強調する。政府幹部らが歴史の教訓を学ぶ機会になるからだ。「ヒトラーと同じように、ポト派の犯罪も世界史の一部であるはず」と国際社会の関心の高さを指摘している。 ■ポル・ポト派特別法廷 カンボジアで1970年代後半に共産主義政策を進め、農村などでの強制労働や飢餓などで約200万人を死亡させたとされるポル・ポト派の元幹部らを大量虐殺や人道に対する罪などで裁く特別法廷。カンボジア政府と国連が97年から設置交渉を続け、2004年10月にカンボジア上下両院が設置文書の批准を承認、共同運営が確定した。運営予算は5600万ドル。訴追対象は、故ポル・ポト元首相に次ぐナンバー2のヌオン・チア元人民代表議会議長ら存命の元幹部ら。二審制でカンボジア人と外国人の裁判官による合議制。 (共同) (12/30 15 25) URL http //www.sankei.co.jp/news/051230/kok033.htm アチェ独立派が「国軍」を解散、30年の紛争終結 [読売] 【ジャカルタ=黒瀬悦成】インドネシアのナングロアチェ・ダルサラム州の分離独立を目指してきた「自由アチェ運動(GAM)」は27日、軍事部門「アチェ国軍」の解散を宣言した。 政府も、国軍1万4700人と警察部隊9100人を残し、2003年5月からの大規模軍事作戦のために増派した約3万人の撤退を年明けにも完了する。これにより、約30年間で約1万5000人が死亡したアチェ独立紛争は事実上終結した。 GAMは今月19日、政府と今年8月に結んだ和平合意でうたわれた「保有銃器840丁の放棄」を完了済み。解散宣言は、「GAM兵士らは、一般市民として震災から1年を経たアチェの恒久平和と発展に貢献する」としている。 宣言はまた、元アチェ国軍兵士らの社会復帰を進める実務組織である「アチェ移行委員会」の設置を発表した。 GAMは今後、政治団体として同州での自治権確立を目指す。当面は、来年同州で実施予定の地方選挙を通じ、GAMがどこまで政治的影響力を拡大できるかが注目点となる。 ただ、GAMの政治参加を巡っては、「独自政党の結成」を主張するGAMに対し、政府内部では、現在作成中の新アチェ自治法案にこの主張を盛り込むかどうかで議論が二分。政権内では、現在スウェーデンに亡命中のGAM最高幹部の政治参加の阻止を画策する動きもあり、大きな争点となるのは確実だ。 GAM幹部らは軍事部門の解散発表に先立ち、同州を訪問中のユドヨノ大統領と州都バンダアチェで会談。GAM報道官は、「(大統領からは)紛争終結に向けた誠意が感じられた」と語り、和平進展に期待感を表明した。 しかし今月下旬には、エンドリアルトノ国軍司令官が「被災地の復興支援」を理由に工兵を中心とする陸軍部隊1万人の増派計画を突然発表してGAM側が反発。相互不信の芽は一掃されておらず、和平実現に向け一層の信頼醸成が急務となっている。 (2005年12月27日23時36分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20051227id25.htm 東アジアサミット 米国務省幹部、成功に「米の関与必要」 [毎日] 【ワシントン笠原敏彦】米国務省幹部は25日までに毎日新聞と会見し、先にクアラルンプールで初めて開かれた東アジアサミットについて、今後の成功には「米国の何らかの関与が必要」だとの見解を示した。また日中関係が今後も悪化を続ければ、米国の東アジア政策への影響を検討する必要が出てくるとの懸念を述べた。 同幹部は、今月14日に米国抜きで開かれ、将来の東アジア共同体構築を打ち出した東アジアサミットについて、「米国は注意深く観察している。サミットがどう発展するかが鮮明になるには数年かかるだろう」と指摘。動向分析で日本など同盟国と連携を図っていると明かした。 その上で、アジアでの多国間協力の枠組みについて「米国のアジアへの(安全保障などでの)関与を考えれば、その成功には米国の何らかの関与が必要だろう」と説明。将来の参加の可能性には言及せず、米国としてはアジア太平洋経済協力会議(APEC)と東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)を重視していく方針を確認した。 また、議長国・マレーシアが、ASEANが東アジアサミットの今後の主導権を握る方針を明確に打ち出したことを高く評価。中国が同サミットを通してアジアへの影響力拡大を目指しているとの指摘がある中で、「中国がいかなる目的であれ、この枠組みを利用するのはやや困難になった」との認識を示した。 小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題などで悪化する日中関係に関しては「非常に懸念を持っているが、米国が両国を仲介するのは困難だし、その意図もない」と米政府の方針を説明。その上で、「日中関係が悪化を続ければ状況は非常に思わしくない。米国の東アジア政策への(日中関係の)影響を検討することになるだろう」と語った。 毎日新聞 2005年12月26日 13時16分 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051226k0000e030066000c.html 独立派ゲリラの武装解除終了 アチェ和平、順調に進展 [朝日] 2005年12月19日20時33分 8月にヘルシンキで署名されたインドネシア・アチェ紛争の和平合意に基づき、独立派ゲリラ「自由アチェ運動(GAM)」は19日、バンダアチェで銃などの武器35個を引き渡し、武装解除を完了した。政府側も、国軍の最後の部隊が29日にアチェを離れる予定。和平は順調に履行されており、今後の焦点は、アチェ地方政府の地位確定や帰還した元ゲリラ兵士の社会復帰問題などに移る。 和平を監視する欧州連合(EU)主体のアチェ監視団によると、これまでのところ、懸念されていた停戦違反や民兵の活動などはほとんど見られない。元ゲリラ兵士も次々と村に戻り始めており、住民との衝突などの報告も少ない。ただ、大半の元兵士が失業したままで、政府も一時金を支給した以外は、具体的な施策を打ち出しておらず、治安面での不安材料になっている。 一方、アチェの政治的地位については、幅広い自治を認めた和平合意に基づき、ナングロアチェ州議会がGAMを含む各界の意見を取り込んだ新法の素案をまとめ、5日に国会議長らに示した。 素案は、地方選挙での地方政党や無所属での立候補の容認、人権裁判所の設置などを盛り込んだ「画期的な内容」(アチェ人のハズバラ元人権相)。政府は、この素案を参考に、年明けにも国会に現在のアチェ特別自治法に代わる法案を提出する。 和平合意の内容が明らかになった当初は、野党・闘争民主党を中心に反発が強かった国会だが、和平支持の世論を背景に、最近は「一日も早く審議に入りたい」(アグン国会議長)と、協力姿勢に転じている。 ただ、審議には2カ月以上かかると見られることから、和平合意に盛り込まれている州・県・市の首長選挙の4月実施は難しいとの見方が広がっている。 さらにナングロアチェ州の一部の県が、地方自治法に基づき、同州の分割を政府に要求。4日にはジャカルタで「新州の発足宣言」のデモを行った。政府は当面、分割を認めない方針だが、分割推進派は地方選挙の参加拒否の姿勢もみせており、「和平の取り組みを損ないかねない」(紛争予防などのシンクタンク「国際危機グループ」)と懸念の声が上がっている URL http //www.asahi.com/international/update/1219/017.html ミャンマー情勢、国連安保理が初討議…米の要請で [読売] 【ニューヨーク=白川義和】国連安全保障理事会は16日、非公式協議を開き、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの自宅軟禁延長などが問題となっているミャンマー情勢について討議した。 安保理がミャンマー問題を取り上げたのは初めて。 討議は米国の求めで開かれたもので、国連のガンバリ政治局長がミャンマーの人権状況や民主化停滞などを報告。ボルトン米国連大使は非公式協議後、記者団に対し、今後も継続して問題を取り上げていきたいとの意向を表明した。 (2005年12月17日21時45分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20051217id24.htm ASEAN首脳会議、スー・チー氏解放促す議長声明 [朝日] 2005年12月13日01時20分 12日に開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議は、人権問題を抱えるミャンマー(ビルマ)に対して、自宅軟禁下にある民主化指導者アウン・サン・スー・チー氏らの解放を促す言葉を盛り込んだ議長声明を採択して閉幕した。欧米を中心に強まる圧力に危機感を強めたインドネシアなどが主導し、内政不干渉が原則のASEANとしては異例の強さでミャンマー問題に踏み込んだ。 首脳会議はまた、20年までのASEAN共同体実現に向けて指針となる「ASEAN憲章創設に関するクアラルンプール宣言」を採択した。 議長声明はスー・チー氏の名指しは避けたものの、ミャンマーに対し「拘束下にある人々の解放を要求する」とした。 ミャンマー民主化をめぐって首脳会議はさらに、議長国であるマレーシアのサイドハミド外相を人権状況を検証する視察使節としてミャンマーに派遣することも決定。ミャンマー側も受け入れの意思を表明した。 時期などは決まっていないが、同外相は「ミャンマーで、スー・チー氏ら拘束下にある人々に面会したい」と話した。 URL http //www.asahi.com/international/update/1213/001.html ASEAN+3、東アジア共同体の「中心」を宣言 [朝日] 2005年12月12日22時52分 東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)の首脳会議が12日開かれ、この枠組みを東アジア共同体構築の主要な枠組みとすることなどを盛り込んだ首脳宣言を採択した。一方、これにインドや豪州などを加えた東アジアサミットについても、毎年開催する方向で最終調整に入った。 首脳宣言では、東アジアの共同体の実現という「共通の長期的目標」のために、ASEANプラス3が「引き続き主要な手段であることを確信する」と位置づけた。首脳会議をこれからも毎年開催することを確認した。 東アジア共同体をめぐっては、ASEANプラス3と東アジアサミットのどちらが基本の枠組みになるかをめぐって、日本と中国の間で綱引きが続いていた。 日本外務省によると、小泉首相は「ASEANプラス3の協力は東アジア共同体形成に主要な役割を果たしている。さらなる協力実績の積み重ねの上に他のパートナーとお互い胸襟を開いて、将来の共同体構想を議論したい」と述べ、ASEANプラス3に加えて、サミットも共同体形成にかかわっていくべきだ、との姿勢をにじませた。一方、中国の温家宝(ウェン・チア・パオ)首相は「困難を乗り越えてきたASEANプラス3は地域協力の主要な推進力、主要な道筋であるべきだ」と述べ、ASEANプラス3が中心になるという考えを示した。 議長国マレーシアのアブドラ首相は会議後の記者会見で「長い経験に支えられたASEANプラス3は今後も重要であり、東アジアサミットにとって代わられるものではない。両者は対立するものではない」と述べた。また東アジアサミットについて「ASEANプラス3は毎年開催で大筋合意した」と述べ、14日のサミットで正式に提案する考えを示した。 ASEANプラス3首脳会議は例年、議長国が声明を出して総括しているが、今回は各国首脳が宣言に署名した。 URL http //www.asahi.com/international/update/1212/011.html ASEANプラス3 中国、各国に日本批判への理解求める [毎日] 【クアラルンプール大谷麻由美】東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)の一連の会議で、中国が小泉純一郎首相の靖国神社参拝への批判を強めている。日中関係の悪化を懸念するASEANなどに、日本側に原因があると訴え、主導権を確保する狙いがありそうだ。 李肇星外相は9日に行われた中国・ASEAN外相会議で、日中関係に言及。「日本のある指導者の間違った行動が中国を含むアジアの人々の感情を傷つけた」と述べ、中国とASEANが同じ側に立つという論理で、日本批判への理解を求めた。 10日には記者団から日中関係の悪化が一連の会議に影響を与えていることへの見解を問われ、「困難な状況は、日本のある指導者が間違った行動をしたことに責任がある」と強調した。 中国はASEANの場を利用した日本との首脳会談や外相会談、日中韓の3カ国会談を拒否し、日本批判を強めている。また、日中両国は将来の東アジア共同体のあり方をめぐっても基本的な考え方の対立がある。 李外相が9日のASEANプラス3の外相昼食会で麻生太郎外相と接触したことは、中国も日本との決定的な関係悪化は望んでいないことをうかがわせる。しかし、日本から柔軟姿勢を引き出すためにも、ASEAN諸国を中国の側に引きつけたいとの狙いは明確だ。 毎日新聞 2005年12月10日 20時27分 (最終更新時間 12月10日 20時30分) URL http //www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20051211k0000m030057000c.html ASEAN外相会議が開幕、宣言案巡り意見交換 [読売] 【クアラルンプール=花田吉雄】東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が9日、マレーシアのクアラルンプールで開幕した。 会議では2020年までの実現を目指す「ASEAN共同体」の最高規範となるASEAN憲章の創設についての「クアラルンプール宣言」案について意見交換した。 宣言には「民主主義、人権尊重の推進」「民主的制度の強化」などが盛り込まれる予定で、12日に当地で開催するASEAN首脳会議で採択する。 ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの自宅軟禁が延長された問題や軍事政権による民主化プロセスの進展についても討議された。 (2005年12月9日11時50分 読売新聞) URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20051209i404.htm ASEANとロシアが首脳会議を定例化へ [朝日] 2005年12月09日01時10分 東南アジア諸国連合(ASEAN)とロシアは8日、東アジアサミット前日の13日にクアラルンプールで開かれる初の首脳会議を前に、両者の首脳会議を今後定期化することで合意した。 プーチン大統領は東アジアサミットの協議には参加しないが、議長国マレーシアのゲストとして紹介され、あいさつをする可能性がある。首脳自らが登場し、東南アジア地域への実質的な関与を印象づけることで、ロシアが希望する東アジアサミット参加への布石を打つ構えだ。 ASEANとロシアは13日の首脳会議で首脳共同宣言や経済協力など3種類の宣言・合意に署名する。 ただ、ロシアの東アジアサミット参加をめぐってはASEAN内で意見がまとまっていない。ASEAN側は、参加条件を(1)対話パートナーであること(2)東南アジア友好協力条約(TAC)への加盟(3)ASEANへの実質的な関与がある――の3点とする。ロシアは96年にASEANの対話パートナーとなり、04年にはTACに加盟した。ロシア側にとって首脳会議定期化は、(3)を満たすねらいがあるとみられる。 URL http //www.asahi.com/international/update/1209/002.html 東アジア共同体「プラス3」主導で ASEAN事務局長 [朝日] 2005年12月06日07時54分 東南アジア諸国連合(ASEAN)のオン・ケンヨン事務局長(元シンガポール外交官)は5日、ジャカルタで朝日新聞記者のインタビューに応じ、14日にマレーシアで初めて開く東アジアサミットについて、「各国首脳は自由な意見交換を望んでいる」と述べ、まずは参加16カ国の信頼醸成の場にとどまるとの見通しを示した。将来の「東アジア共同体」については、既存のASEANプラス3(日中韓)の枠組みが土台になる、との見通しを示した。 オン事務局長は「ASEANプラス3では、すでに50近い分野で実質的な協議が行われ、この枠組みが機能することが証明されている。将来にわたっても、東アジアサミットがこの枠組みにとってかわることはない」と語った。 ASEANプラス3の13カ国に加え、インド、オーストラリア、ニュージーランドが参加する東アジアサミットについては、「各国首脳と韓国・釜山でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)などの際に個別に話したが、多くが(宣言文などの文書を出すことよりも)活発な議論をすることに関心を持っていた」と話した。 東アジアサミットをめぐっては、サミットを将来の共同体構想の基礎とするべきだという日本などと、ASEANプラス3を重視する中国、ASEAN議長国のマレーシアなどの対立が続いている。オン事務局長の発言は、ASEAN諸国が内部分裂を嫌い、中国などの主張に傾いていることを示唆したものだ。 URL http //www.asahi.com/politics/update/1206/002.html 東アジア共同体、議論の場はサミット?ASEAN+3? [朝日] 2005年11月29日07時07分 将来のアジア地域の緩やかな統合を目指す「東アジア共同体」構想について、来月クアラルンプールで開かれる「東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)首脳会議」の首脳宣言に盛り込まれ、その直後に開かれる「東アジアサミット」の首脳宣言には盛り込まれていないことが、朝日新聞が入手した両会議の宣言案で明らかになった。同構想を二つの会議のどちらで議論するかは将来の統合の在り方にも絡む問題で、日中両国が対立している。宣言案は中国の意向に沿った形となっており、決着は難航しそうだ。 ASEANプラス3は来月12日、これに豪州、インド、ニュージーランドが加わった東アジアサミットは14日に開かれる。サミットは今回が初めて。 ASEANプラス3首脳会議の宣言案によると、同首脳会議が「(共同体の)主要な推進役」「長期目標としての共同体構築に向けて寄与する」などとして、今後の論議の主舞台と位置づけられている。同首脳会議の毎年の開催を確認し、共同体に向けた道筋を示すため、07年の第10回会議で「東アジア協力に関する第2次共同声明」を発表する、としている。 一方、東アジアサミットの宣言案はサミットの性格を「開かれた透明性のあるフォーラム」としており、首脳の顔合わせの場との位置づけだ。金融の安定、エネルギー安全保障、貧困の撲滅など幅広い分野での協力を掲げているが、共同体には言及せず、開催頻度も「定期的に開催する」とするにとどめている。ただ、「フォーラム」との位置づけについて、日本政府関係者は「現時点ではいったん白紙に戻されている」と指摘している。 共同体構築に向けて、中国はASEANでの影響力を生かすため、より広い枠組みの東アジアサミットが議論の舞台となることに難色を示している。日本は中国の影響力を弱めたい思惑から、サミットの参加国拡大を積極的に進めてきた。日本政府関係者は「意見が割れたままサミットが開かれれば、宣言を出せない可能性がある」と懸念する。 URL http //www.asahi.com/international/update/1129/004.html アチェ和平協定調印式、政府とGAMが署名 [朝日] 2005年08月15日19時32分 ヘルシンキで15日、和平協定の調印式を終え握手をする(右から)自由アチェ運動のマフムド首相格、アハティサリ元フィンランド大統領、インドネシアのアワルディン法務・人権相 インドネシア・アチェ地方で30年近く続いた独立紛争を終結させる和平協定(覚書)の調印式が15日午前(日本時間同日夕)、ヘルシンキ市内で開かれ、インドネシア政府と独立派ゲリラ自由アチェ運動(GAM)の代表が協定文書に署名した。地方政党の設立やGAMの政治参加を含む広範な自治権の確立、GAMの武装解除と国軍・警察の撤退、国際監視団の受け入れなどが盛り込まれており、恒久和平に向けた大きな一歩を踏み出した。 和平が実現すれば、昨年末のスマトラ沖大地震・津波で16万人を超える犠牲者を出し、いまも数十万人が被災民として暮らす最大の被災地アチェの復興に大きな弾みがつくと期待される。 覚書の調印を受け、欧州連合(EU)と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国で構成する監視団の第1陣が同日、ナングロアチェ州の州都バンダアチェなど4都市で活動を開始した。 和平プロセスの最大の焦点となるGAMの武装解除と国軍・警察の撤退は来月15日から4段階に分けて実施され、年内に完了する。 石油など豊富な天然資源の利益が中央政府に収奪されているとの不満を背景に、アチェで76年に始まった独立紛争では、これまで1万5000人以上が犠牲となった。停戦を主体とする02年末の和平協定は、その後の政治協議が決裂し、破綻(はたん)した。 TITLE asahi.com:アチェ和平協定調印式、政府とGAMが署名 - 国際 DATE 2005/08/15 20 32 URL http //www.asahi.com/international/update/0815/009.html 日本除く東アジア、成長率6.8% ADB見通し [朝日] 2005年08月13日23時24分 アジア開発銀行(ADB)は、日本を除く東アジア地域(中国、韓国及び東南アジア諸国連合=10カ国=の計12カ国)経済の05年の実質成長率は6.8%と、堅調に伸びるとの見通しを示した。ADBが9日まとめた「アジア経済モニター」は、昨年末の見通しを0.3%幅上方修正。情報技術(IT)関連の需要減で04年よりやや鈍化するが、中国経済の上半期の予想以上の成長が地域全体を引っ張る。 世界的なIT需要減の影響を受けているのは韓国、シンガポール、マレーシアなどで、いずれも昨年より成長率が落ちる見込み。国内消費の刺激策が今後の鍵となる。 国内投資の増勢が続く中国では、引き締め基調のマクロ政策のもとで今年後半から来年にかけ成長が緩やかに減速し、成長率は05年が8.9%、06年が8.0%に落ち着くとADBはみる。7月21日の人民元切り上げと通貨バスケット導入は「中国当局による金融政策の自由度を高める」とプラスの評価をした。 ADBは、今後のリスク要因に原油価格の動向を挙げる。今年下半期も高値が続けば、東アジアの経済成長率を1.6%程度損なうとの試算を示し、タイなど輸入石油に頼る国への影響が大きくなるとしている。 TITLE asahi.com: 日本除く東アジア、成長率6.8% ADB見通し - ビジネス DATE 2005/08/14 07 54 URL http //www.asahi.com/business/update/0813/017.html 東アジア共同体評議会、地域の統合に関し提言 [読売] 東アジアの地域統合に関する調査・研究を行う「東アジア共同体評議会」(会長・中曽根元首相)は11日、政策報告書「東アジア共同体構想の現状、背景と日本の国家戦略」を発表した。 報告書は、地域で存在感を増す中国を念頭に、東アジア共同体は「自由・民主主義・人権という価値の達成を目指す共同体でなければならない」と位置づけ、各国・地域の文化の多様性を尊重し、「ゆるやかなアイデンティティー形成」の必要性を指摘。経済面では、経済連携協定(EPA)締結から共通関税制度導入を経て、通貨統合へと進む3段階の統合を提唱した。 日本の関与については、「あくまで日米同盟の堅持を前提とする」とし、多省庁による「東アジア政策閣僚会議」の開催を提言した。 初の東アジア首脳会議が12月にマレーシアで開催されるが、首脳会議の枠組みについては、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓などを軸とするとのASEANの意向を尊重すべきだとしたものの、参加国は「現段階で性急に決定する必要はない」と指摘した。 提言は同評議会のホームページhttp://www.ceac.jpに掲載されている。 (2005年8月11日21時57分 読売新聞) TITLE 東アジア共同体評議会、地域の統合に関し提言 国際 YOMIURI ONLINE(読売新聞) DATE 2005/08/13 16 53 URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20050811id23.htm 韓国とシンガポールがFTAに調印 [朝日] 2005年08月04日18時45分 韓国とシンガポールは4日、自由貿易協定(FTA)に調印した。韓国にとってチリに次ぐ2カ国目になる。韓国が全品目のうち91.6%の関税を最大で10年かけて撤廃。シンガポールは、協定が発効次第、すべての品目で関税を撤廃する。 北朝鮮・開城に設けられた工業団地で韓国企業が生産する製品を韓国製とみなす規則も協定に盛り込まれた。外交通商省では「開城からの販路開拓につながる」と期待している。 このほか韓国は欧州自由貿易連合(EFTA)とFTA締結で合意し、カナダとも交渉を始めるなど、07年までに30~50カ国と結ぶ目標を掲げている。一方、日本とのFTA交渉は昨年11月から中断したままだ。 TITLE asahi.com:韓国とシンガポールがFTAに調印 - 国際 DATE 2005/08/05 09 55 URL http //www.asahi.com/international/update/0804/014.html 社説 安全保障環境 アジアとの防衛対話広げよ [毎日] 政府の防衛関係の文書で「安全保障環境」という文字が目につくようになった。2日閣議了承された05年版防衛白書の第1章は「わが国を取り巻く安全保障環境」だ。昨年までの「軍事情勢」に代わっての登場である。 「軍事情勢」という言葉は、米ソが対立した冷戦時代の国家間の戦争を念頭に置いたものだ。これに対し「安全保障環境」は、対立や紛争だけでなくテロなど冷戦後の新たな脅威を含めた広く安全保障にかかわる状況を意味する。 日本を取り巻く安全保障環境について白書は、国防費が17年連続で10%以上の伸びを見せる中国の動向に懸念を示し、主要装備の調達計画や現在の装備の保有数を明らかにしないことなど軍事の不透明さを問題視した。 昨年11月に原子力潜水艦が日本の領海を侵犯したことや、東シナ海でのガス田開発に絡む海軍艦艇の活発な活動なども指摘し、「外洋海軍」を目指す中国の動向に注意を促している。 そうは言っても、直接批判を避けるなど抑制的だ。「(中国軍事力の)近代化の動向については今後とも注目していく必要がある」との認識は、昨年と同じだ。米国防総省が05年版年次報告で中国の軍事力を「東アジアで活動する他の軍隊にとって、確実な脅威となり得る」と厳しく指摘したのとは対照的である。 北朝鮮についても、「東アジア全域の安全保障にとって重大な不安定要因」であり、「その動向が強く懸念される」との記述は前年を踏襲している。 小泉純一郎首相の靖国参拝問題などで日中関係がぎくしゃくしている時だけに、中国の軍事力に対する認識は冷静でなければならない。一方、中国には日本側が抱く懸念や不信感をきちんと受け止めてもらいたい。 白書の第4章にも注目したい。この章は「国際社会の平和と安全を確保するための取り組み」が「国際的な安全保障環境の改善のための主体的・積極的な取り組み」に変わった。 主体的・積極的な取り組みとは、イラク南部のサマワでの陸上自衛隊の人道復興支援や、テロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動など国際平和協力活動だ。白書はこうした活動が安全保障環境の改善に寄与すると評価し、自衛隊のこの活動を「本来任務」に格上げする必要性を強調する。 だが、自衛隊の海外派遣には国民の一部になお強い反対論がある。国民的な合意を得るには、きちんとした議論が不可欠である。 アジアにおける日本の安全保障環境を改善、安定化させるには、外交努力が欠かせない。加えて防衛首脳や制服組幹部による防衛対話や防衛交流も重要だ。アジア太平洋防衛当局者フォーラムなど多国間の防衛対話が開催されている。日中間では防衛当局の次官レベルの対話も行われている。 中国や韓国などアジア各国との防衛対話の輪を積極的に広げていかねばならない。 毎日新聞 2005年8月3日 0時49分 TITLE MSN-Mainichi INTERACTIVE その他 DATE 2005/08/03 10 11 URL http //www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20050803k0000m070152000c.html 東アジア首脳会議、豪・NZ・印の参加を正式承認 [読売] 【ビエンチャン=関泰晴】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本、中国、韓国のASEANプラス3外相会議が27日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれ、第1回「東アジア首脳会議」を今年12月14日にクアラルンプールで開催することを決めるとともに、同会議にオーストラリア、ニュージーランド、インドの3か国が参加することを正式承認した。 従来のASEANプラス3を拡大する形となる東アジア首脳会議は、計16か国で開かれることが固まった。 会議終了後に発表された議長声明は、北朝鮮の核問題を巡る6か国協議の再開を評価。ロンドンとエジプトで発生したテロやイラク情勢に懸念を表明した。日本からは逢沢一郎外務副大臣が出席した。 (2005年7月28日1時36分 読売新聞) TITLE 東アジア首脳会議、豪・NZ・印の参加を正式承認 国際 YOMIURI ONLINE(読売新聞) DATE 2005/07/28 14 30 URL http //www.yomiuri.co.jp/world/news/20050727id21.htm
https://w.atwiki.jp/dc_comics/pages/124.html
カタカナ名がバラバラだと検索する際に引っかからない場合があるので、当wikiでは利便性を高めるために以下にある一覧で統一します。 A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z 数字 発音不明 E Earth Prime/アース・プライム Easy Company/イージー・カンパニー Eclipso/イクリプソ Eclipso The Darkness Within/エクリプソ:ザ・ダークネス・ウィズイン Ectoplasm/エクトプラズム Elasti-Girl /エラスティ・ガール Element Lad/エレメント・ラド Elemental/エレメンタル Elementics/エレメンティックス Elizabeth Kane/エリザベス=ケーン Elongated Man/エロンゲイテッドマン Elseworld/エルスワールド Emerald Twilight/エメラルド・トワイライト Empathic/エンパシック Encyclopedia Galactica/エンサイクロペディア・ギャラクティカ Endless/エンドレス Enemy Ace/エネミー・エース Enervator/エネルベーター Entropy/エントロピー Envy/エンヴィー Eorx/エオルクス Eradicator/エラディケーター Erkol/エルコル Erl-King/エルル・キング ESP/イーエスピー Eterni-Phone/エターニフォン Eternity Brain/エターニティ・ブレイン Etrigan/エトリガン・ザ・デーモン Exoskeleton/エグゾスケルトン Extant/エクスタント Extradimensional/エクストラディメンショナル Extraterrestrial/エクストラテレストリアル Extreme Justice /エクストリーム・ジャスティス Extremists/エクストリーミスツ 上に戻る
https://w.atwiki.jp/marvel_comics/pages/214.html
カタカナ名がバラバラだと検索する際に引っかからない場合があるので、当wikiでは利便性を高めるために以下にある一覧で統一します。 A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z 数字 発音不明 Q Quadriverse/クアドリバース Quagmire/カグマイヤー Quasar/クエーサー Queen s Vengeance/クイーンズ・ヴェンジェンス Quentin Beck/クェンティン=べック Quicksand/クイックサンド Quicksilver/クイックシルバー Quiet Man/クワイエットマン Quinjet/クインジェット Quist/クゥイスト 上に戻る
https://w.atwiki.jp/dc_comics/pages/132.html
カタカナ名がバラバラだと検索する際に引っかからない場合があるので、当wikiでは利便性を高めるために以下にある一覧で統一します。 A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z 数字 発音不明 M Mace/メイス Machete/マチェット Mad Hatter/マッド・ハッター Mad Mod/マッド・モッド Magala/マガラ Mageddon/マゲドン Maltus/マルタス Maltusians/マルタシアンズ Man-Bat/マンバット Mangani/マンガニ Manhunters/マンハンターズ Mark of the Demon/マーク・オブ・ザ・デーモン Martha Kent/マーサ=ケント Martian/マーシャン Martian Manhunter/マーシャン・マンハンター Martian Vision/マーシャン・ヴィジョン Mask/マスク Master of the Gestation Chambers/マスター・オブ・ザ・ジェステーション・チェンバーズ Max Mercury/マックス・マーキュリー Maxi-Series/マキシシリーズ Maxwell Lord/マックスウェル・ロード Medusa Mask/メドゥーサ・マスク Mento/メント Mera/メラ Mercury/マーキュリー Mercy Reef/マーシィ・リーフ Merpeople/マーピープル Metagene/メタジェネ Metahuman/メタヒューマン Metal Men/メタルメン Metallo /メタロ Metamorphae/メタモーフェー Metamorpho/メタモルフォ Metamutant/メタミュータント Metropolis/メトロポリス Mia Dearden/ミア=ディアデン Michael Washington Lane/マイケル=ワシントン=レーン Milia/ミリア Millennium/ミレニアム Millennium Giants/ミレニアム・ジャイアンツ Mini-Series/ミニシリーズ Mini-Sub/ミニサブ Mirage Bird/ミラージュ・バード Mirror Master/ミラー・マスター Miss GSPTLSNZ/ミス・ギスピットリスニス Miss Liberty/ミス・リバティー Mister Freeze/Mr.フリーズ Mister Miracle/Mr.ミラクル Mister Mxyzptlk/Mr.ミックスイェスピットリック Mister Terrific/Mr.テリフィック Mister Zsasz/Mr.ツァスツ Mobfire/モブファイヤー Modern Age/モダン・エイジ Moliom/モリオム Molioms/モリオムズ Molybdenum/モリブデン Monarch/モナーク Mongul/モングル Monitor/モニター Monitors/モニターズ Monkury/モンクリー Mordru/モーダル Mordruverse/モーダルバース Morgaine Le Fey/モーガン・ル・フェイ Morgan Edge/モーガン=エッジ Morpheus/モーフィウス Morphogenetic Field/モーフォジェネティック・フィールド Mosaic world/モザイク・ワールド Moth Men/モスメン Mrs. Tribb/Mrs.トライブ Multiplex/マルチプレックス Multiverse/マルチバース Mutant/ミュータント Mystery-Men/ミステリーメン 上に戻る
https://w.atwiki.jp/marvel_comics/pages/212.html
カタカナ名がバラバラだと検索する際に引っかからない場合があるので、当wikiでは利便性を高めるために以下にある一覧で統一します。 A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z 数字 発音不明 N N astirh/ナスティア N Garai/ンガライ Nameless One/ネームレス・ワン Namor Hurt/ネイモア・ハート Namor the Sub-Mariner/ネイモア・ザ・サブマリナー Namora/ネイモラ Namorita Nita Prentiss/ネイモリータ「ニタ」=プレンティス Nanna/ナンナ Nanny/ナニー Nanotechnology/ナノテクノロジー Naomi Kale/ナオミ=ケール Natalia Natasha Alianovna Romanova/ナタリア「ナターシャ」=アリアノーヴナ=ロマノワ Natasha Romanova/ナターシャ=ロマノワ Nate Grey/ネート=グレイ Nathan Christopher Summers/ネイサン=クリストファー=サマーズ Nathan Garrett/ネイサン=ギャレット Nathaniel Essex/ナサニエル=エセックス Nathaniel Richards/ナサニエル=リチャーズ National Force/ナショナル・フォース Nautilium/ノーチリウム Nazis/ナチス Nebulon the Celestial Man/ネビュロン・ザ・セレスティアルマン Negative Zone/ネガティブ・ゾーン Negator Pack/ネゲーター・パック Netheria/ネザリア Netherworld/ネザーワールド Neutron/ニュートロン New Avengers/ニュー・アヴェンジャーズ New Excalibur/ニュー・エクスカリバー New Korbin/ニュー・カーバイン New Mutants/ニュー・ミュータンツ New Men/ニュー・メン New Son/ニュー・サン New Universe/ニュー・ユニバース New Warriors/ニュー・ウォリアーズ Newt/ニュート Nextwave/ネクストウェーヴ nexus/ネクサス Nexus of All Realities/ネクサス・オブ・オール・リアリティーズ Nicholas Joseph Fury/ニコラス=ジョセフ=フューリー Nick Fury/ニック=フューリー Nidavellir/ニダヴェリル Nidhogg/ニドヘグ Niffleheim/ニブルヘイム Nigel Higgins/ナイジェル=ヒギンズ Night Thrasher/ナイト・スラッシャー Nightcrawler/ナイトクロウラー Nighthawk/ナイトホーク Nightmare/ナイトメア Nightmare World/ナイトメア・ワールド Nightside/ナイトサイド Nightstalkers/ナイトストーカーズ Nikolai Vronsky/ニコライ=ヴロンスキー Niles Roman/ナイルズ=ローマン Nimrod/ニムロッド Nina Price/ニナ=プライス Nine Worlds/ナイン・ワールズ ninja/忍者 Nisanti/ニサンティ Nitro/ニトロ Noah Baxter/ノア=バクスター Noah Burstein/ノア=バースタイン Nobbler/ノブラー Noble Kale/ノーブル=ケール Nocturne/ノクターン Nonstop/ノンストップ Norman Osborn/ノーマン=オズボーン Nornheim/ノルンヘイム Norrin Radd/ノリン=ラッド Northstar/ノーススター Nova/ノヴァ Nova Corps/ノヴァ・コーズ Nox/ノクス Nyx/ニュクス 上に戻る